黄色ウクライナ産エッジドヘリオドール原石

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黄色ウクライナ産エッジドヘリオドール原石

ウクライナ産のヘリオドール原石です。
ヘリオドールはギリシャ語で「太陽:”helios”ヘリオス」を意味する語源が由来で、「太陽の贈り物」または「太陽への捧げ物」とされている、ベリルの黄色〜緑黄色な物を指します。
ベリルには、青いアクアマリン、透明なゴシェナイト、ピンクのモルガナイト、グリーンのエメラルド、赤いレッドベリル、などが存在し、その中でも黄色い色をしたものがヘリオドールです。
その発色は3価鉄イオン(Fe3+)のみによる発色で、加熱処理によりアクアマリン2価鉄イオン (Fe2+)へと変化します。
ウクライナ産のヘリオドールは往年の名産地で、絶産したウクライナのホロシフ・ラヨンのペグマタイト鉱脈からの産出で、透明度の極めて高く、ウクライナ産ヘリオドールの典型的なエッチングされた不思議な産状を持つ結晶が産出しました。
ウクライナのオーブラスチ(州)の下の行政単位に、幅500-1500メートル、長さ22キロメートルにわたるブラジルやマダガスカルに匹敵する世界でも有数のペグマタイト鉱床が存在し、19世紀末から長石やトパーズ、緑柱石などのペグマタイト鉱物の名産地として知られています。特に1980年代後半に開かれたポケットから採掘されたヘリオドールが有名で、ほぼすべての産出は激しくエッチングされた独特な形で人気を博したが、間もなく鉱脈が枯渇し、現在では銘品標本となりました。
このヘリオドールは全体的にエッチング(蝕像)が見られる結晶で、幾何学的な模様が広がり、大変クリアでテリも良く、発色もマスカットグリーンの抜群な良結晶です。
国際情勢により入手が難しくなり、価格も値上がり傾向です。

Volodarsk-Volynskii, Khoroshiv Raion, Zhytomyr Oblast, Ukraine.

21.5×15.1×11.6mm 3.78g(18.90ct)

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